中小企業診断士試験の二次試験は筆記試験と口述試験があります。
口述試験は遅刻や欠席をしなければ合格するという話も聞いたりしますが、実際に受けるとなると何もせずに受験するのは怖いですよね。
私が実際に受験した口述試験の内容と対策についてご紹介していきます。
口述試験の内容について
口述試験では、中小企業の診断および助言に関する能力について、筆記試験の事例に基づき、一人ずつ10分程度の面接形式で行われます。
私の時はとあるホテルの一室で行われました。受験生1人に対して、面接官は2名。男性と女性の組み合わせでした。
筆記試験で出題された4つの事例からランダムに2事例ほどが選ばれ、それぞれの事例ごとに2つぐらいの質問がされます。合格率は99%程度なので、普通にコミュニケーションが図れれば合格する試験ではあると思いますが、一切資料を見ずに回答しなければなりません。
面接の雰囲気は圧迫面接ということはなく、終始穏やかに進行しました。また、面接の最後には「これからも中小企業のために頑張ってください」とエールをいただきました。
気になる質問についてですが、これは人それぞれです。一緒に受験した方に聞いても、まったく違う質問が出されていました。ただし、質問内容は筆記試験の設問に近いものがほとんどでした。
- 面接会場についてまずは受付(私の時の面接会場はとあるホテル)
- 受験生の待機部屋へ案内される。(私の場合は100人ほど入るであろう大きな部屋でした)
- 順番に受験生が呼ばれます。自分の番が来ると荷物をすべて持ち、案内の方についていきます。
- 面接を受ける部屋の前につきます。
- 「ノックをしてお入りください」と促されるので、3回ノックをして入室。
- 「荷物はそちらに置いていただき着席ください」と言われるので、荷物を台に置き、「よろしくお願いします。失礼いたします」とお伝えし、着席します。
- 最初に氏名と生年月日を聞かれ、面接スタート。
- 二人の面接官がそれぞれ1事例につき2~3問質問されます。(回答がずれていたり、足りない場合は面接官が追加の質問をしてくれます。以外に優しい!)
- 質問が終われば、「ありがとうございました」とお伝えし、荷物を持ち退出。ドアの前で再度、礼をし退出します。
- その後は建物出口まで、また案内され終了となります。
受験した感想としては、この試験は知識やスキルを問う試験ではなく、最終的に資格を付与するにあたっての最終確認的な試験でした。
そういう意味では、最低限筆記試験の事例の復習をしておけば、あとは普通に受け答えができれば問題ない試験ではあるかなと思います。
口述試験対策について
私が実際にした口述試験に向けた対策をお伝えします。当然ながら、私は筆記試験の合格発表のあとから対策を始めました。
筆記試験における事例の復習
口述試験の対策は筆記試験で出題された事例の復習が全て解いても過言ではないです。
口述試験で実際に質問される内容も、筆記試験に出題された設問とまったく同じ場合もあるので、事例の復習だけはしっかりしておきましょう。
- まずは事例の与件文を読み返します。完全に覚える必要はなく、全体像を抑えましょう!
- 次に筆記試験で出題された設問と回答を復習します。ここはしっかり話せるようにしたほうが無難です。
- 各事例企業のSWOT分析もしました。この作業をすることで与件文の全体像をおさえることができました。
- 最後に各事例企業の課題解決のための戦略・戦術の整理と解決後の姿を自分なりに考え整理しました。
筆記試験と違いじっくりと与件文を読み込むことで、各企業の課題やとるべき戦略を整理することができました。
中小企業診断士試験に出てくる用語の復習
受験した感想からすれば、はっきり言ってこれについては必ずしなければいけないとは思いません。
ただ、面接官との質疑応答の中で分からない言葉が出てきたときに焦る自分を想像し、念のため簡単に復習をしておきました。一次試験に出てきた用語の中で自分がなかなか覚えられない用語についてノートにまとめ、試験前に再確認するように準備しました。
私は以上の対策を行い、口述試験に挑みました。一つ目の質問をされた時には相当緊張しましたが、徐々に慣れていき、最後には面接自体を楽しむことが出来たと思います。
まとめ
実際に受験した経験から口述試験は決して落とすための試験ではないと思います。
しかしながら、万が一、不合格になるとこれまでの努力が水の泡になってしまう恐ろしい試験です。
「やりすぎかも」と思いますが、ここまで来たら念のためしっかり対策をして臨まれることをお勧めします。
みなさんが無事合格されることをお祈りしております。
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