はじめに:夫婦でお金の話をすると喧嘩になる?
「共働きなのにお金が貯まらない」「どちらが多く出すかでモヤモヤする」「夫婦でお金の話をすると必ず険悪になる」…。
これは私自身が結婚当初に経験したことです。
私たち夫婦はお互い働いていて収入も安定しているはずなのに、毎月なぜか赤字ぎりぎり。外食や旅行に行く余裕もなく、ちょっとした出費でピリピリ…。何度も喧嘩になりまし…。
しかし、試行錯誤しながら「夫婦が納得できるお金ルール」を作ったことで、毎月5万円以上を貯金しつつ、趣味や旅行も楽しめる暮らしができるようになりました。
この記事では、私たちの体験をベースに「夫婦で喧嘩にならない家計管理の方法」をご紹介します。
夫婦のお金問題が起こる3つの原因
お金の喧嘩は、実は金額そのものよりも「考え方の違い」から起こります。私たちの失敗から見えた原因は次の3つです。
- 管理方法の不透明さ
どちらか一方だけが家計簿を見ていると、「何に使っているのか分からない」という不信感につながります。 - 支出の優先順位の違い
私は旅行や趣味を重視するタイプ、夫は貯金や保険を重視するタイプ。価値観が合わないと対立しやすくなります。 - 「相手が払うべき」という思い込み
共働きだと「自分も働いているのに、なぜ自分ばかり負担?」という不公平感が出やすいです。
この3つを解決するために、まず取り組んだのが管理スタイルの選択でした。
共働き夫婦の家計管理スタイル3つ
夫婦の収入状況や価値観に応じて、家計管理の方法にはいくつかあります。
① 完全折半型
生活費をすべて半分ずつ負担し、残りは自由に使う方法です。
- メリット:公平感がある、シンプル
- デメリット:収入差が大きいと負担感が生まれやすい
② 収入割合型
収入に応じて生活費を分担する方法です。例えば、夫が年収500万円、妻が300万円なら5:3の割合で支出。
- メリット:負担感が少ない
- デメリット:収入の変動があると調整が必要
③ 共同財布型
共通口座にお金を入れて、そこから生活費・貯金をすべて管理する方法。
- メリット:家計が一体化しやすい
- デメリット:自由に使えるお金が減り、窮屈に感じる人も
我が家が選んだ「ハイブリッド方式」
私たち夫婦は試行錯誤の末、「収入割合型+共同財布型」を組み合わせました。
- 毎月の生活費は収入割合で負担
- 共通口座に入金し、家賃・光熱費・食費などを支払う
- 残りはそれぞれの自由口座で管理
これなら「公平感」もありつつ、「自由」も確保できます。喧嘩のタネだった「なんで私ばかり払ってるの?」という不満がなくなりました。
家計簿は「月1回だけ」共有
家計簿を毎日一緒に確認するのは現実的ではありません。そこで、月末に1回だけ夫婦で確認する習慣をつくりました。
我が家では家計簿アプリを使っていて、スマホでいつでも見られるようにしています。月1回、二人で支出を見ながらこんな会話をします。
- 「今月は外食が多かったね。来月は回数を減らす?」
- 「電気代が上がってる。エアコンの使い方工夫しようか」
こうした話し合いは意外にもポジティブで、「二人で一緒に家を運営している」という感覚が芽生えました。
我が家が失敗した「喧嘩エピソード」
正直に言うと、ルール作りの過程では何度も喧嘩しました。特に忘れられないのは、夫が勝手に高額な家電を買ったとき。
「なんで相談なしで!?」と怒る私に対して、「自分のお金で買ったんだからいいだろ」と反論する夫…。この時は数日口をきかない冷戦状態に。
この出来事をきっかけに、「1万円以上の買い物は必ず相談」というルールを設けました。今ではこのルールがあるおかげで、大きな支出でもお互い納得して決められるようになりました。
「お小遣い制度」を夫婦で導入
もうひとつ役立ったのが、お小遣い制度です。
共通口座からそれぞれに一定額を振り分け、趣味や交際費はその範囲内で自由に使う仕組み。
これにより、私は友達とのランチや美容代を気兼ねなく使えるようになり、夫も趣味や飲み会を自由に楽しめるようになりました。
お互い「自由に使えるお金」があることで、ストレスが減少。むしろ「今月は何に使おうかな」と楽しみになっています。
将来に備える「目的別貯金」
家計管理のゴールは「喧嘩を減らす」だけでなく、「未来の安心を作る」ことです。私たちは共通口座の中で目的別に貯金をしています。
- 教育費(子どもが生まれたとき用)
- マイホーム資金
- 旅行積立
- 緊急用(医療費・失業など)
このように分けることで、「どの貯金を崩していいか」が明確になり、無駄遣いが減りました。

最近は銀行アプリで簡単に目的別貯金ができるので便利だよね。
夫婦で家計管理を続けて得られたメリット
ルールを整えてから、夫婦の関係は大きく変わりました。
- お金の喧嘩がほぼなくなった
- 貯金が毎月自動的に増えるようになった
- 「将来どうなるんだろう」という漠然とした不安が減った
- 月1回の家計会議が夫婦のコミュニケーション時間に
お金のことをオープンに話せるようになったことで、精神的にもすごく楽になりました。
まとめ:夫婦に合った「ルール作り」が最優先
共働き夫婦の家計管理には「正解」はありません。大切なのは、二人が納得できるルールを作り、透明性を保つことです。
私たちがうまくいったポイントを振り返ると、
- 収入割合型+共同財布型で「公平感」と「自由」を両立
- 月1回の家計会議で透明性を確保
- 1万円以上の支出は必ず相談
- お小遣い制度でストレスを軽減
- 目的別貯金で将来に備える
もしあなたが今、夫婦でお金のことでモヤモヤしているなら、まずは「月に1回だけ一緒に家計簿を見て話す」ことから始めてみてください。小さな一歩が、喧嘩のない家計管理への大きな第一歩になります。
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