キャリアアップやスキルアップのために「中小企業診断士」にチャレンジしている人向けに、私が実際に合格した時の勉強方法やおすすめテキストについて紹介します。
少しでもみなさんのお役に立てるように頑張ります!
中小企業診断士の二次試験ってどんな試験なの!?
1 スケジュールと受験科目
中小企業診断士の二次試験は年1回の実施です。一次試験の合格者が対象です。
受験日程は毎年発表されますが、令和6年度の試験日程は以下の通りです。
試験案内(申込書)配布・申込受付期間 | 令和6年8月23日(金)~9月17日(火) |
筆記試験 | 令和6年10月27日(日) |
口述試験を受験する資格を得た方の発表日 | 令和7年1月15日(水) |
口述試験 | 令和7年1月26日(日) |
合格発表日 | 令和7年2月5日(水) |
実施地区 | 札幌・仙台・東京・名古屋・大阪・広島・福岡の7地区 |
試験科目は筆記試験が4科目と口述試験です。
形式 | 試験科目 | 配点 | 試験時間 |
筆記試験 | A:中小企業の診断及び助言に関する実務の事例Ⅰ | 100点 | 9:40~11:00(80分) |
B:中小企業の診断及び助言に関する実務の事例Ⅱ | 100点 | 11:40~13:00(80分) | |
C:中小企業の診断及び助言に関する実務の事例Ⅲ | 100点 | 14:00~15:20(80分) | |
D:中小企業の診断及び助言に関する実務の事例Ⅳ | 100点 | 16:00~17:20(80分) | |
口述試験 | 筆記試験科目の事例から出題 | - | 個別で指定(10分程度) |
筆記試験は各設問に対して15~200文字程度での記述式です。口述試験は10分程度の面接官との面談で、筆記試験の事例を題材に質問されます。
二次試験の受験料は17,200円です。一次試験同様、時間も長くハードな試験ですね。
2 合格基準と合格率
筆記試験における総点数の60%以上で、かつ、1科目でも40%未満のものがない者であって、口述試験における評点が60%以上のものとする。
二次試験の合格率は毎年18~20%程度と難易度は高めです。
口述試験は落とす試験ではなく、大半の人が合格するので、筆記試験が勝負といえます。
3 各科目の内容
A:事例Ⅰ(組織・人事)
組織・人事を中心とした経営戦略および管理に関する事例です。組織再編や組織改革、組織力の強化、人事施策についての戦略が出題されます。一次試験の企業経営理論で学習する組織論との関りが深いので、知識を整理しておきましょう。
B:事例Ⅱ(マーケティング・流通)
マーケティング・流通を中心とした経営戦略および管理に関する事例です。小売業やサービス業など身近な業種が出題されることが多く、一次試験で学習する企業経営論のマーケティング論と、経営管理で学習する店舗・販売管理の知識が求められます。
C:事例Ⅲ(生産・技術)
生産・技術を中心とした経営戦略および管理に関する事例です。製造業の事例が出題されることが多いです。生産性や技術の向上や活用などを図るための戦略が問われます。一次試験の運営管理の生産管理の知識が求められます。
D:事例Ⅳ(財務・会計)
財務・会計を中心とした経営戦略および管理に関する事例です。例年、財務諸表をもとに経営分析を行う問題が出題されます。計算問題が中心になります。一次試験の財務・会計の知識が問われます。
事例Ⅰ~Ⅲは文章で回答する問題がほとんどですが、事例Ⅳだけは計算問題が中心になります。
出題者の意図をくみ取る必要がある事例Ⅰ~Ⅲに対して、答えが基本的には一つしかない事例Ⅳは努力が結果に反映しやすいといえます。
おすすめテキストと勉強方法
私が実際に使用したおすすめテキストを紹介します。
おすすめテキスト① ふぞろいな合格答案シリーズ(同友館)
二次試験の勉強は、この『ふぞろいな合格答案シリーズ』での学習がすべてといっても過言じゃないです。
過去問題を解く → ふぞろいな合格答案を使用し採点 → 復習 → 再度過去問を解く
これの繰り返しです。
私は、15年分の『ふぞろいな合格答案シリーズ』を購入し学習しました。
過去問題はネットで無料でダウンロードできるので探してみてください。
おすすめテキスト② 事例Ⅳ(財務・会計)の全知識&全ノウハウ(同友館)
先にお伝えした通り、事例Ⅳだけは問題の形態が違います。計算問題中心の出題です。
そこで、『事例Ⅳ(財務・会計)の全知識&全ノウハウ』を使用し、徹底的に計算問題を鍛えます。
事例Ⅰ~Ⅲは記述式になるので他の受験者と差をつけるのは正直難しいです。他の受験者よりも重要なキーワードを回答から漏らさないというところが勝負になります。
しかし!事例Ⅳについては答えが一つなので、自分の努力次第で80点や90点を取ることも可能です。そういう意味では事例Ⅳだけは「努力は裏切らない!」科目といえます。
まとめ
二次試験の試験内容やおすすめテキストをご紹介しました。少しでもお役に立てると光栄です。
中小企業診断士の試験はほんとうに難しい試験だと思います。
また、年に1度しか受験のチャンスがなく、長期間勉強する忍耐が試される試験でもあります。
みなさんが合格されることをお祈りしております。
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